やる気のない公務員は副業を解禁すれば変わる。公務員ブロガーの3つの提案

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公務員のリアル

こんにちは、公務員ブロガーのりょうすけです。

私は民間企業から公務員に転職しました。

公務員となったばかりの頃は、民間とのギャップになかなか馴染めたかったのですが、月日が経ち、いつの間にか慣れている自分がいました。

仕事が円滑に進むという意味では良いのかもしれませんが、大事なことも忘れてしまっていたようです。

今日はあるブロガーさんの記事を読んで、公務員の仕事について考えさせられたことがあったので書いてみます。

 

公務員の仕事には情熱がない

私が公務員になって最初に感じたことです。

いつの間にか、そのことに疑問を抱くことすらなくなってしまったのですが、今回この記事を読んで当時の気持ちを思い出せてもらいました。

 

shijinblog.hatenablog.com

 

私が愛読しているブロガーさんで、SHIJINさんです。

最初はただのラーメンの批評記事だと思ったのですが、全然違っていました。

仕事に対する情熱について、「ラーメンの味」というアプローチから考察しており、読み進めていくうちに、今の自分の仕事と重なり、考えさせられました。

 

そのラーメン屋のおっちゃんAもたぶん取り敢えず仕事で給料欲しいからマニュアル通りやっておけば良いという風に考えてやっているのではないかと思います 私一回中盛りを頼んでその方の時にあまりに微妙過ぎて半分しか食べられない事があったのですが(私は99%の料理は残しません) もしですよ、帰って来たどんぶりの中に残りが多かったら、本当にラーメンに興味があったら味を確かめますよ たかだか500円、600円ではありますが料理人てそういうのすごく気にすると思うんです 自分で味を確かめて何がいけなかったのか、何回も味を比べてみたり先輩に聞いてみたり出来る事だと思うんです

ラーメン屋で味が変わる事にもはや哀愁の念を禁じ得ないのでエア批判させて頂く – SHIJIN BLOG

 

話は変わるのですがとあるホテルで働いている時にチャーハンの味がまったく違う2人のコックさんがいました 一人の方はお世辞にも技術が足りてるとは言えない感じ、そしてもう一人の方は、とある県のホテルの元料理長さんで日本代表の中華料理のコックをされた事もある方でした。とても気のいい方で一緒におしごとをさせて頂いていたんですが、その方の作るチャーハンは黄金が舞う様に、米粒が中華鍋を卵と具材と共に舞って行く様なそんなチャーハンを頂いた事があります。仲良かったんでよく作って貰っていました チャーハンは火加減や溶いた卵をどれくらいで落とすのか、油の分量はなどでまったく味が違って来るんですよね。他の料理よりも顕著にそれが出る やっぱりその人の料理に掛ける情熱の様な物は凄まじかったのを覚えています

ラーメン屋で味が変わる事にもはや哀愁の念を禁じ得ないのでエア批判させて頂く – SHIJIN BLOG

 

今の私の仕事そのものだと思いました。

民間企業で働いている時に、商品を開発する職場にいたことがあります。

お金のために働いてはいましたが、多少なりとのその仕事に対する情熱がありました。

しかし、今の私は違います。

今は自分の成果物には情熱が入っていません。

誰でも出せる成果を、ただ機械のように生産していくだけ。

いや機械はミスをしないので、そちらの方がよほど優秀かもしれません。

 

公務員が仕事に情熱を注げない理由は、変化を恐れるから

 分りやすく民間企業と比較します。

 

民間企業の場合

例えば、家電の新商品開発の担当だったとします。

新商品なので、従来品より高いスペックが求められます。

求められるスペックが仕様書としてずらっと羅列されます。

開発者は、そのスペックを1つ1つクリアしていきます。

最終的に仕様書に書かれているスペックをクリアすれば商品開発は終了です。

しかし、開発者の中に必ずいるのです。

そこからさらに上を目指そうとする人が。

「もっと小さくしよう。」「もっと軽くしよう。」「もっと安くしよう。」と考える人が現れ、結局チームみんなを巻き込んでギリギリまで考え尽くします。

そのような中で、稀に名品と呼ばれるものが生まれるのです。

民間企業の開発者にとって、仕様書に書かれたスペックを満たすことは最低条件であり、そこからさらに上を目指します。

その原動力が情熱なのです。

 

公務員の場合

必要最低限のレベルが最終ゴール地点です。

つまり改善や改良が、無駄なことだと思われているのです。

私が入庁したばかりの頃は、公務員の無駄な部分が見えまくって改善提案をしていました。

そして提案するたびに言われました。

「余計なことをするな。」

つまり、今まで問題がなかったんだから変える必要がないだろうと。

公務員は踏襲至上主義です。

過去に問題なかったものについては、盲目のごとく信用します。

世の中の環境がどれだけ変わろうが、自分の身の回りの仕事は変化しないと思っているのです。

結果、今の時代に沿わないようなルールがいたるところにあり、大きな問題が起きるまでは絶対にそのルールは変わりません。

 

民間経験者を採用をするだけでは、公務員組織は変わらない

私が身を持って強く感じたことです。

最近の役所は、しきりに民間企業の風を取り入れたいと言い、民間企業経験者を積極採用します。

しかし、組織全体からしたら数%にもならない人間が、何の権限もない状態で周りを変えようとしても無理です。

人数という圧倒的な壁の前に押しつぶされてしまい、数年もすればその辺の公務員となんら変わらなくなります。

少なくとも今のままでは、民間企業経験者をいくら入れても変わることはないでしょう。

 

公務員という組織が変わる方法

私が提案する方法は3つあります。

 

その1、管理職級の職員を採用する

国家公務員を含め1部の自治体では実施していますが、ほとんどの自治体では、経験者として採用しても、役職がない時点からスタートします。

なので、もっと周りに影響力を行使できるレベルの職員を採用するべきだと思います。

実際のところ、役所のトップ、知事などの首長が変わっても、組織は変わりません。

首長(政治家)はどんどん変わるので、一々新しくなった首長の意見には耳を貸しません。

いや、ほんとはもっと老獪で、聞いているフリをして何も変えないのです。

逆に公務員は、そういうノウハウだけはものすごく持っています。

 

その2、降格するシステムを作る

数年前から公務員も、能力主義が少しずつ導入されています。

しかし、実際はほとんど差がつかず年収ベースでも数十万円程度です。

実際、公務員は仕事の成果や能力では上には上がれません。

仕事ができる人間が上に上がると、仕事が増えるからです。

先ほどもお話しした通り公務員はいかに失敗しないかが重要です。

つまり100の改善をして1の失敗をする人間より、何もやらない職員の方が評価されるのです。

公務員は異常にマスコミを意識するので、仕方がない部分もありますが、仕事をしない職員が評価されるのであれば、みんなやる気をなくすのは当然です。

民間企業にもそのような職員はいると思いますが、公務員はその数がめちゃくちゃ多いです。

逆にそれでも仕事が回ってしまうのが問題でもありますが‥

ネガティブな方法ではありますが、まずは仕事をやらない人間を減らすという意味では必要かと思います。

 

その3、副業を解禁する

副業ができる公務員は、世界的にはそれほど珍しくありません。

副業をすると、お金の儲けるという感覚が養われます。

公務員には、このコスト意識が致命的に欠けています。

副業をすればこの辺も解消されると考えます。

それこそラーメン屋のバイトでもいいと思います。

民間経験者を採用するより、公務員に民間感覚を持ってもらえると思います。

個人的には、公務員の給与を1割程度下げて副業を解禁すれば、税金の歳出も抑えられるし一石二鳥なのではと思っています。

 

最後に

公務員歴よりもまだ民間経験歴の方が長い私ですが、すでに民間企業感覚がかなり抜け落ちています。

最近は、そのことすら忘れ、典型的な公務員と化していました。

しかし、ブログを書くようになり、公務員と民間企業との差をよく考えるようになりました。

そして、今回のような記事にも出会うことができて、本当にブログを始めてよかったと思います。

自己満足ではありますが、これからも公務員の実情を発信し、マスコミ操作による偏った公務員バッシングをなくし、正しく公務員批判をしていただけるようブログを書き続けていきたいと思います。